JAIRO Cloudは、2012年度より運用開始されたクラウド型の機関リポジトリ環境提供サービスです。核となる機関リポジトリソフトウェアに国立情報学研究所(以下「NII」)開発のWEKOを採用しています。WEKOは2020年度にWEKO2からWEKO3へとバージョンアップする予定です。
現在、609機関にご利用いただいています。
JAIRO Cloudの運営について
NIIにより運営されてきた「JAIRO Cloud」は、2016年7月に当協会(以下「JPCOAR」)の設立に伴い、JPCOARとNIIとの共同運営となりました。ユーザ窓口をはじめとした運用に係る事務局機能は、協会が担っています。また、JAIRO Cloudを利用するためには協会への参加が必須となっています。
JAIRO Cloudを利用することにより、個々の機関は低コストで効率的に機関リポジトリを導入・運用することができます。また、JPCOAR内での情報共有により各機関の担当者の作業負担が軽減されるほか、JAIRO Cloudの機能改善等にも参画できます。
まだ利用されていない機関におかれましては、ぜひ利用をご検討ください。
利用対象者
JPCOAR会員
※自機関のJPCOAR連絡・調整窓口となる担当係と調整の上、お申込みください。
会則
http://id.nii.ac.jp/1458/00000010/
会費規程/(参考)基本会費及びJC利用料金一覧表
http://id.nii.ac.jp/1458/00000012/
サービス内容
NIIおよびJPCOARが提供/管理するサービス範囲
区分 | 項目 | 内容 |
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基本 | 稼働時間 | 原則、24時間365日(メンテナンス等除く) |
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ストレージ
| 2021年4月よりストレージ使用量に応じたJAIRO Cloud特別料金が発生します |
URL | https://○○○.repo.nii.ac.jp (申請により独自ドメインによる運用も可です。) |
ソフトウェア | WEKO(ウェコ) 各機関ごとのカスタマイズはできません 2020年度にWEKO2からWEKO3へバージョンアップ予定です |
管理 | ソフトウェア管理 | 初期設定、アップデート、メンテナンス |
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ハードウェア管理 | OS、ハードウェア、ネットワーク管理 |
サポート | コミュニティツールの提供及びコミュニティによる相互扶助の支援
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利用機関が管理/利用できるサービス範囲及び運営への協力
区分 | 項目 | 内容 |
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コンテンツ登録公開 | 登録/入力 | コンテンツ/メタデータの個別または一括登録が可能です |
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公開 | 通常公開または公開日等の設定が可能です |
検索等 | フィールド指定検索、全文検索、ダウンロード、各種フォーマットによるメタデータエクスポートが可能です |
セルフアーカイブ | ユーザ登録、査読承認の機能が利用できます |
コンテンツ流通 | OAI-PMH出力 | junii2(WEKO2)/JPCOARスキーマ(WEKO3)準拠のメタデータ出力により、IRDB/CiNii等とのデータ連携が可能です |
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JaLC DOI登録 | Japan Link Centerの準会員登録を行うことで、JaLC DOIの付与が可能です |
その他 | ユーザインターフェイス | 画面デザイン等をブラウザ上で変更できます |
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統計データ | ブラウザ上で統計データが確認できます |
データ保管 | 自機関にて、登録前コンテンツの保管をお願いします (NIIでも、定期的にデータのバックアップを行う予定) |
サポート | コミュニティによる相互扶助
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その他
商用データセンターの利用
法定点検に伴う停電や機器の保守作業等によるサービス停止時間を抑制し、低コストでの運営を実現する為、民間の商用データセンターを利用しています。
JAIRO Crawler-Listの利用
利用統計から検索エンジンのアクセスを排除するためのクローラー(ロボット)リストとして、国立情報学研究所が提供するJAIRO Crawler-Listをデフォルトで適用しています。詳細はJAIRO Crawler-Listもご参照下さい。
Google Search Console, Google Analyticsへの登録
JAIRO Cloudに登録したコンテンツをGoogleから検索されやすくするため、また今後のサービスの参考にするため、各機関のJAIRO CloudについてGoogle Search Console及びGoogle Analyticsの登録を行います。